高齢になると体も衰えてきますし、働きたいと思っても年齢制限などがあるため、仕事がしたいのに働けない状態になってしまいます。
こうなると収入が途絶えますし、年金がもらえても年金だけでは生活ができないという時、生活保護は受けられるのでしょうか?
高齢者で働けないという理由があっても、資産がある人、借金がある人、親族に扶養できる人がいる場合など生活保護申請に必要な条件を満たしていない人は、生活保護が受けられません。
そもそも生活保護は、最低限の生活ができるようサポートする制度ですから、どうにもならない人以外は、生活保護が受けられません。これは高齢者であっても同じです。
まず不動産、貯金、車、生命保険はすべて資産とみなされますので、高齢者で働けないからといって、生活保護が受給できるとは限りません。これらの資産をすべて処分して、生活費に充てるよう求められます。
これをやり尽くしていよいよ選択肢がなくなったという場合に、初めて生活保護が受けられるのです。
また高齢者は仕事がないと思い込みがちですが、今は高齢者の人にも仕事ができるよう、シルバーセンターなどで仕事を紹介してもらえます。
病気や障害があって働けないという場合は別ですが、高齢というだけの理由の場合はシルバーセンターで仕事をもらえる可能性があるので、働ける人には生活保護を認めない事があります。
高齢者だと無条件で生活保護が受けられるイメージがありますが、実際には少し違っています。
代表司法書士 坪山正義
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